『物語の外の虚構へ』
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フィクションは物語の外へと拡がっている――。 TVアニメやマンガなどの視覚的フィクション作品、あるいは聖地巡礼やコスプレ、声優ライブなどの2.5次元文化、さらにはボーカロイドやクラブ音楽を横断しながら、抽象的画像における描写、虚構世界と物語世界の関係、想像経験の分類と比較などを論じていく。 2009年~2020年までに同人誌等で発表してきた12篇(著者解題付き)+書き下ろし3編を、テーマ別に4つのパートにわけて収録。ポピュラーカルチャー批評と分析美学の架橋を試みるシノハラユウキ初の評論集。 ※pdfファイルのダウンロード販売となります。 【目次】 まえがき Ⅰ 描写と非描写のあいだ 渦巻きの上を走る――『少女終末旅行』オープニング映像に見る非物語的映像表現 天海春香は遊具となり揺動す――『百円M@ster』論 虚構性とミュージックビデオ 描写対象なき描写 「マンガのおばけ」はどこにいる Ⅱ 虚構は重なる 比喩が比喩でなくなる世界――『イノサンRouge』における「視覚的修辞」と「分離された虚構世界」 フィクションは重なり合う――分離された虚構世界とは何か 描写から虚構へ Ⅲ 虚構が拡がる そして世界は無限に拡大しつづける――『バイオメガ』論 メディアを跨ぐヴィヴィッドな想像――『Tokyo 7th シスターズ』における「跳ぶよ」というセリフの事例から 質感から考える――メディアなきフィクションとしてのガルラジ 2.5次元的実践とはいかなるメイクビリーブか Ⅳ 音楽から世界へ 絶望を強さに変えて突き進む彼女たちの物語に刮目せよ――8beat Story♪ 2_wEi 1st LIVE Driven to Despair(2018.11.20渋谷duo MUSIC EXCHANGE) 声ならざる声のために 轟音が誘う異世界への扉――Go-qualia試論 参考文献 あとがき